マクリホーストレイル 全長100km



香港九龍地区を横断する100kmのトレイルです


このトレイルは1979年に開通した香港のトレイル第一号で、香港九龍地区を東から西に横断する香港最長100kmのトレイルです。

トレイルの整備を指示したハイキング好きのマクリホース総督の名前が付けられています。


--- 実踏記録 ---

★1日目

スタート地点へは、西貢から黄石碼頭行き94番に乗車し、北潭涌で下車します。


バスの終点から10分ほど歩くと第一ステージのスタートがあります。 起点のポールが立っていてわかりやすいです。


第一ステージ前半は萬宜水庫というダムの南側を半周回ります。


このダムはもともとは海の入り江を2か所堰き止めて作った人口のダムなのです。

貯水量は2.7億?あり、日本の奥多摩湖よりはるかに大きいそうです。


湖沿いの道は平坦で良いのですが、変化が無くて退屈。


そして日陰がないので暑い!


この季節は水量も少ないようです。

これは水位が上限を超えたときに水を排水する設備なのですが、水位も低くて当分使うことはないようですね。


とにかく淡々と歩いて、東側の堤防まで来ます。


堤防の端にはジオパークに認定されている六角柱状節理が見られます。


ここから山への登り口ですが、牛たちものんびり寛いでます。


しばらく登るとその先に美しい浪茄灣が見えます。


そして、道の途中で突然のセクション2の看板。

なんでこんなところで区切るのか訳が分かりませんが、とにかく進みましょう。


そして浪茄灣に下ります。


ここはキャンプ場もあるんですね。

夏なら海に飛び込みたい!


そして汗だくになりながら山を登り返して、西灣へ。

ここにはお茶屋さんが数件あります。

海を見ながら少々のんびり休憩するのも良いですね。


さて、少し登ります。

ビーチの向こうに先のとがった有名なシャープピークが見えて景色も最高!

シャープピークは4大トレイルコースには入っていませんが、とても魅力的があり人気のあるコースです。


その後は山の中のアップダウンをひたすら歩きます。

かなり辛かったので写真もありません!

たまに見える綺麗な景色で気を紛らわせます。


そしてバス通りに出てここでセクション2終了!



24.5km 5時間24分 累計登坂853m



★2日目

天気があまりよくないのですが、とりあえず行ってみます。

ここがスタート地点。

スタート直後から階段が続きます。



いつもなら登っただけ景色が開けるのですが、今日は下が見えません。残念!


前を行く人も曇りで良く見えません。


この先は本来であれば見通しがいいはずなのですが・・・


下りは土道が多く、石に躓かないように気を付けて下ります。


最後の登りを登りきると鶏公山山頂。


一気に下ります。


トイレを見つけてここでセクション3終了です。


この先がセクション4ですが、セクション4に入るとエスケープゾーンがなくてセクション5もそのまま進まなくてはならず、合計23kmなので今日はここでおしまいです。


9.1km 2時間32分 累計登坂609m



★3日目

久々に天気が良かったので、トレイル巡り行ってきました。マクリホーストレイルStage4&5。夏休みで鈍った身体には少々きつめでしたが、素敵な景色も堪能しリフレッシュできました。

思った以上に暑く、Tシャツにすれば良かったとスタート前から少々後悔。


香港の名峰の一つ馬鞍山方面へ向けてたんたんと登ります。


登るにつれて素敵な景色が広がってきます。


特にここは左右の下界を見下ろすことができるスゴイ稜線です。すばらしい!


街と海が一望!


暖かいので牛も散歩中


昴平という山の上の高原。この景色もすばらしい。


ハイキングに来ている人も、大きな牛も休憩中!


Stage5に入ります。暑くてやや疲れ気味。


Stage5では一部でマクリホーストレイルとウィルソントレイルが重複します。


M101ポイント地点に恒益商店というお店があり、ここで冷たい飲みもの飲んで一休み。


その先のゲートをくぐって再び山に入ります。


Stage5前半は街の裏山コース。香港らしい街が見下ろせます。


もう少し晴れていれば香港島側まで見えるのですが・・・

最後の山である筆架山の頂上には大きな信号灯があります。


このあと、これでもか!と言うほどの下りを降りて道路に出たらここでStage5終了です。


トレイル終了後はバスで帰ります。

バス停にはいたずら好きの猿がいることが多いので、持ち物を取られないように気をつけましょう。




24.5km 5時間53分 累計登坂1114m



★4日目

さて、今日はセクション6〜8です!

セクション8には香港の最高峰「大帽山957m」があるダイナミックなコースです。



ではスタートしましょう。


九龍水塘の堤防を渡って進みます。


セクション6は猿の多い区間です。ものを取られないように気を使いましょう。

猿は遠くからでもじっと見ていますので、特に食べ物は取り出さないようにしましょう。


サルへの餌付けは禁止されていて、罰金1万元(約15万円)です。


そしてセクション7.ここは急坂で有名な針山の区間です。


これが針山。名前の通りとんがってます。しかも直登。涙


でも、登るほど背後には素敵な景色が!


やったね、頂上!


下りは景色良いですが、脚に堪えるんですよ。


ちなみに、毎年10月にこの針山を10回登る「針山十登」っていうマニアックなレースもあります。ひぇ〜


そしてセクション8へ。いよいよ香港最高峰、大帽山(957m)に登ります。気温31℃。暑い!


前方に見える観測基地のある山が香港最高峰の大帽山。あそこを目指して進みます。


今日は暑いので、野牛たちも木陰で休んでました。


大帽山山頂到着。

大帽山は頂上まで舗装道路がつながってます。ただ、一般乗用車は規制されていて来られません。

元気なチャリダーたちは上がってきます。


ここからは舗装道路を下ります。 天気が良ければ香港島まで見渡せるのですが、今日は少し残念です。


たんたんと下り、セクション8終了。今日はここで終了! すぐ目の前のバス停からバスで帰ります。

さすがに大帽山も登ったので、歩きがいがありました。

楽しかった!





22.7km 5時間13分



★5日目

この区間は激しい登り下りはなく、マクリホースのクールダウン的な区間と言われています。

セクション9スタート地点。1月にもかかわらず気温19度。行ってきます!


天気が良いので、年配のハイキングの方も多い。


自転車が多いなぁと思っていたら、この近辺は自転車コースとしても整備されいました。 こういう整備の良さもさすが香港と思います。


セクション9はすべて舗装路でした。この看板から先がセクション10らしいです。 この看板もセクション9と書いてありますが、どこにもセクション10とは書いてないのですが・・・


途中の休憩所にはハイカーとライダーがたくさん。みんな、この心地よい自然の中を楽しんでます。


道ばたのこのマークがマクリホースを案内してくれます。


そして紅葉がきれいな場所には、写真を撮りに人が集まります。


セクション10の途中に2.5kmほどだけある登山道。これはこれで気持ちいいです。


眼下にはダムが見えます。「香港の松島」とも呼ばれているそうですが、そこまでではないかな・・・



終盤6kmほどは単調でフラットな引水路コース。たまに見える左側の眺望で気を紛らわしながら走ります。



あと少し!



最後に長い階段を下ります。ゴールはこの下!



そしてここがセクション10終点=マクリホーストレイル全100kmの終点。感動的な地点のはずですが、ゴミ箱の前なのが残念!





距離21.7km 3時間5分



(実踏&撮影:2015年10月〜16年1月)





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